とにもかくにも、僕がよく同業者と話をしてて、何かって言うと聞かれたり質問されたりする事は、
「どーしたら、仕事の紹介とかをしてもらえるようになるの?」
って事。
一般の昔の依頼者であったり、同業者からの紹介であったり、弁護士さんとかからの紹介であったり、色んなパターンがあるんだけど。
どちらにせよ、「紹介」ってモノに無縁の探偵事務所が、マジ多すぎなのが、僕からすると、そっちの方が、不思議で仕方無いのよね。
(-_-;)
そもそも、当たり前の様に、それなりの仕事を、毎回毎回、地道にやってさえいれば、いつかはどこかからの紹介ってモノがあるモノだと思うんだ。
実際、ウチに関しては、特別あちこち営業活動をしたり、あいさつ回りって事はした事は無いわけさ。
って言うか、僕から言わせてみれば、そもそもがおかしな話なんだよ。
この業界の一般的な考え方ってモノ自体がね。
(=_=;)
この業界ってのは、ほとんどの場合、待ちの業界なのよね。
あちこち飛びこみ営業的な事をしても、依頼が来るわけでも無く。
って事は、とにかく、いかにどれだけ目立つかが勝負なわけ。
ってコトで、何かって言うと、多額の広告宣伝費をどこの探偵事務所も、ブチ込むわけさ。
で、沢山の人の目につくようにね。
で、それだけの宣伝をしまくってるわけだから…契約ともなると、かけた経費分は何としてでも回収しなきゃならない。
当り前の話だよね。
なので、折角見つけた依頼者から、いかに沢山のお金を取るかってコトで、色々な契約の仕方とか、色々な儲け方があるわけね。
大きく分けて、いっぺんに多額の金額の契約を結ぶってパターンか…いわゆる「引っ張る」って言うやり方か。
このどちらかのパターンで、最終的には、どれだけお金を引き出すか。
それしか考えて無いわけさ。
何故なら、多額の広告宣伝費等を使いまくってるので。
ココなんだよね。
とにかく多額のお金を使ってるってコトで、依頼者たちが支払ってるお金の大半は、調査そのものではなく、広告宣伝費に回ってるわけ。
だから、結果として、大金を払った分に見合った調査内容とは言えない事が多いわけさ。
当然依頼人の多くが、不満を持つにきまってる。
当然、その人経由での紹介の話ってモノが、あるわけがない。
また、そんな大金にもかかわらず、内容がショボく、依頼してた人の生の声を聞く立場にある、その報告書を見た弁護士さんたちも、
「こんな探偵事務所なんて、紹介したくないよね。」
ってなるのも当然。
また…同業者間での仕事のやり取りであっても、下手であったりすれば、同業者内での情報は回って、同業者からの紹介話ってモノが、あるわけも無く。
結果、結局は、どこにも依頼した事が無い、探偵事務所への依頼未経験者とか、イメージとかだけで、選んでくれそうな…ホントに何も知らない人達を、ひたすら依頼者になって貰えるように、常に大金かけて、広告宣伝をしまくるしかないわけさ。
どこかからの法律事務所からの仕事の紹介があるわけでもなく、同業者からの仕事の話があるわけでもなく。
そーなると…何も知らない、一般の素人サンを相手にするしかないわけで。
って事は…ひたすら多額の広告宣伝費をつぎ込んで、素人相手の仕事をする以外ないわけさ。
(だからね、ある意味、結構な広告宣伝を行ってたり、大手っぽい感じの探偵事務所ってのは、逆に…紹介も無く、同業者にも相手して貰えず、他に相手をしてもらえないから…残るは素人の一般人相手以外、活路が無いから、そーしてるとも言えるわけさ。)
ある種、変なサイクルに陥ってる状態の探偵事務所が、マジ多いわけさ。
「広告宣伝に大金使う。」
→
「多額の固定の出費負担が発生。」
→
「意地でも広告宣伝に使った分のお金を回収をしなくちゃならない。」
→
「広告宣伝費に見合った分を依頼者から大金を引っ張る。」
→
「大金払った割に内容が薄っぺらな調査。」
→
「その人及び、その人の調査結果を見た人達(弁護士や調査関係者等)からの紹介は無い。」
→
「何も知らない新たな人を見つける為に多額の広告宣伝費を使う。」
このサイクルに、ほとんどの探偵事務所が陥ってるわけさ。
(-.-)b
って言うか、この業界に入った時、色んな探偵事務所の人達と話をしてて、大半の探偵事務所が、このサイクルに陥ってたし、それが当たり前だと僕に話すとこばかりだった。
でも僕は、
「それって、おかしくない?」
って思ったのさ。
で、僕は、全く違った発想をしたのさ。
逆に、あまり広告宣伝費とか、事務所経費を使わなくて済むようにする。
依頼となれば、1件1件、真面目に、それなりに考えて…対応をする。
ってか…ごくごく当たり前の事をするだけなんだけどね。
「あまり広告宣伝を使わない。」
→
「固定の出費負担が少なくて済む。」
→
「意地でも広告宣伝に使った分のお金を回収をする必要性が少なくて済む。」
→
「広告宣伝費当の出費が少ない分、依頼者から適正な金額だけ貰えれば十分だし、調査そのものに専念して頭を使う事が出来る。」
→
「適正な金額で、適正な内容の調査。」
→
「調査依頼をした人自身の生の感想を聞きつつ、調査結果内容の両方を(弁護士や調査関係者等に)見て判断して貰える。」
→
「過去の依頼者や、ウチの調査結果を見つつ、依頼した人達の生の感想を聞いている調査関係者や弁護士さん等からの仕事の紹介が入る。」
→
「結果として、過去の依頼者や調査関係者や弁護士さんたちが、口コミで、営業してくれる。」
→
「あまり広告宣伝を使わなくて済む。」
結局は、依頼者たちをどう見るかってトコが違うのさ。
ほとんどの探偵事務所ってのは、依頼者ってのを、単なる目先のお金としか見て無いのさ。
「いかにその人から、沢山お金を引き出すか。」
それしか考えて無いのさ。
だから、お金の切れ目が縁の切れ目なのさ。
しかし僕の場合は、そーじゃなくて。
1件1件を、それなりに、考えて、対処をするのね。
適正な調査ってのは何だろう?
って考えたりしてさ。
その結果、依頼者たちに喜ばれ、その依頼者たちが、営業マン的に色々口コミをしてくれたり。
また利益率ばかりを追求した薄っぺらな調査であったり、広告宣伝費を上乗せしまくっただけの多額の調査料金の結果の調査報告とは違い、調査そのものに対しての料金と、調査内容。
こう言うのを地道にやってるコトで、評価をしてくれる人達が、現れたりするのね。
で、結果、口コミ紹介を色んな人たちがしてくれるようになり…。
「あまり広告宣伝を使わなくて済む。」
ってコトに。
だから、ウチ…広告宣伝費をあまり使ってないから、ネットの検索でも、目立たなく、なかなか出てこなかったりするのね。
検索結果も、お金次第の世の中だからね。
でもね、過去のそうして色んな案件をやってきた事によっての、依頼者たちって言う資産ってモノがあるから。
って言うか、
「どーしたら、仕事の紹介とかをしてもらえるようになるの?」
ではなく、常に、1件1件、目の前の案件に対して、当たり前の事を地道に行って行くだけの話。
それを地道にやってれば、どこかで誰かが評価してくれるようになるって事。
派手に目立つ事をして無くたって、いつか誰かが見ててくれるもんなんだって。
僕は、そうしたことの積み重ねで、紹介して貰えるようになってきたわけだから。
調査の内容であったり、依頼者対応であったり、料金の面であったり、報告の仕方など…
とにかく、依頼者の立場に立って考えたり、そんなこんなをしてさえすれば、いつか…
そんなもんだよ。
マジ、沢山のイメージ戦略によっての広告宣伝よりも、実際に依頼した人の生の経験談の方が、何倍も人は信用してくれるもんなんだって。
やらせ調査満載のサンプル報告よりも、実際の調査の報告の方が、何倍も実力を伝えてくれるもんなんだって。
そう考えれば、多額の広告宣伝費等って、僕からしたら、バカバカしい出費だと思えて仕方ないんだけどね。