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マスターテープ2

先日、探偵業法のでの、警察の立ち入りの際、
警察の人と話してて、そんなこんなで、
マスターテープの保管状況のを見せて欲しい
って言われて見せたら、
「おーっ、こりゃスゴいね。たくさんあるねー。」
って、驚いたり、感心されたんだけど。

それはそれとして。
話は戻って。

さっき書いたように、今の時代、静止画のカメラと言えば、デジカメ。
動画のビデオと言えば、HDD,DVD,ブルーレイ,メモリー…
と言った記録媒体に映像を記録するものが主流で、逆に、ネガフィルムだとか、
ビデオテープに記録…てなのは、少数派…てなご時世なわけで。

当然、パソコンに取り込んで…てなのが、当たり前に出来ちゃうモノで撮影ってのが、ほとんどなわけで。
てか、そう言うのしか売ってない感じだったりする状態。
当然、その気になれば、加工も出来ちゃうし、重ね撮りみたいな感じで、
撮ったり消したりとかが、当たり前な使い方…てか、特に、HDDのなんてのは、
それが前提でのものなわけで。
てなると…マスターの保管っての自体が、何が何だか状態。
コピーしたものと、マスターの違いは分からないし。
HDDなんてのは、カメラ本体自体が、マスターで、それを保管しようとしたら…
カメラごと、保管して、新たになにか撮影しようと考えたら、
新たにカメラを買わなきゃならないなんて言う始末だし。

とかとか考えると…証拠証明のためのマスターの意味って…何なんだろ?

てな…。

まぁ僕がこの業界に入った頃と今とでは、世の中の情勢も、更に変わってきてて。

先日、協会の教育研修会で講師に来てた弁護士さんも、
「今は、デジカメとかで撮影した映像であっても、裁判とかでは問題ない。
てのが、結論なんだけど。
ただ…相手によっては、『加工をしたモノの可能性もある。』とか、言い出したりする人もいるから、
そう言った相手だった場合、本来は、裁判にまでもならないで、とっとと決着するモノであっても、
裁判まで持ち込まれたりするコトもなくもないから、それを避けたいのなら…。
万が一、細かくて、ややこしい人を相手にする可能性があって、
裁判まで持ち込みたくないのなら…」
みたいなことを言ってた。
だから、僕は、あえて、テープ媒体を使ってるし、万が一のコトや、
クオリティ劣化を避けるため、重ね撮りをせず、新品で撮影して、
依頼者指示があるまで、マスターを保管したりしてるのさ。