探偵業法が出来てから、一般の人達から、探偵業法関連での色々相談とか質問を貰ったりする事があるんだけど。
まぁ大概、以前どこかの探偵事務所に依頼をしたけど、何か腑に落ちないとか、依頼先の探偵事務所と揉めたとか…。
そんな人達だったりするのね。
中には、
「僕(私)が交わした契約書類…こんなのであってるんですかね?」
みたいな相談とかをしてくる人もチラホラ。
で、そんな人達から、色んな探偵事務所の契約書類を見せて貰ったりしたけど、ちゃんとしてるトコのもあれば、ダメダメ状態のトコもあったりするのさ。
最近はそれほどでもないようだけど、でも、やっぱ、警察の人達と話をしてると、決められた書式の契約関係の書類が、まともにそろってない探偵事務所も結構あるとかって話らしい。
実際、ウチのその辺りに着いて相談してきた人たちに、いくつか見せて貰ったけど…
(近い人は直接会って見せて貰ったり、遠い人はメールやファックスで、送って見せてくれた人もいたかな?)
まぁ何て言うかなぁ…って感じですわ。
(=_=;)
とりあえず、その書類がちゃんとしてるかどうかってのは…
「探偵業の業務の適正化に関する法律」
ってのを見れば良いんだけど…
それ見てもよく分かんないって言うんなら…
警察庁のサイトに行けば、
「探偵業の業務の適正化に関する法律等の解釈運用基準について(通達)」
http://www.npa.go.jp/pdc/notification/seian/seianki/seianki20070509-2.pdf
「警備業法及び探偵業の業務の適正化に関する法律に基づく行政処分の公表基準について」
http://www.npa.go.jp/pdc/notification/seian/seianki/seianki20110704.pdf
「探偵業の業務の適正化に関する法律施行規則の一部を改正する内閣府令の施行について」
http://www.npa.go.jp/pdc/notification/seian/seianki/seianki20120321.pdf
って言うのがあるから、それを見れば、具体的にどうなのかとか…分かるんじゃないのかな?
この辺りについては、たまぁに、同業者?って思われる人たちからも質問があったりするんだけど、とにかく業者であれば、警察庁のトコを見ると、勉強になると思うんだけどね。
まぁ僕の場合、協会で、勉強会みたいな事をして情報交換したりもしてるし、こうして時々ネットで、こうしたサイトをチェックして、勉強したりもしてるのよね。
(案外真面目でしょ?)
でも、業者でも無い一般の人達の場合…そこまでのを読んだりするのは大変だと思うんで、色々ネットを見てたら…
たまたま愛知県警のトコに、
「探偵業の業務の適正化に関する法律について 」
http://www.pref.aichi.jp/police/tetsuzuki/other/tantei_s.pdf
「探偵業者へ依頼する方へ」
http://www.pref.aichi.jp/police/tetsuzuki/other/tantei2.pdf
ってのがあったので。
特に、「探偵業者へ依頼する方へ」ってのを見れば…
先程、他社に依頼してた人たちで、ウチに相談や質問してきた人達の様に、契約書類についてのことで、不安や心配をしてるって人たちの場合、ココに書かれてる事を、自分が依頼した探偵事務所と交わした書類について、思い出してみたり、照らし合わせてみて…
「あれ?」
ってコトがあれば、それは…おかしいってコト。
実際、各県警などのサイトを見てると、行政処分されてる探偵業者の一覧がある県警サイトもあったりして、色々見てると…
ざっと見た感じの中では、一番多いケースが、この契約書類についてのコトで、処分されてるケースみたいだよ。
もしかしたら…自分か依頼をしたトコも、行政処分ってコトで、各都道府県警のサイトで、公表されてる…かも?
その辺りは、何とも分からないけど。
とにかく、自分が交わした契約書類が、ちゃんとしてるかどうかの不安があれば、これらのサイトを見て、確かめてみると良いよね。
実際電話で話をしただけなので、その人は交わしてても、交わしてる事を忘れてるって人なのかもしれないので、僕には、ホント分からないんだけど。
何人か、そー言った事での相談聞いてると…
どーも、何度も言うように…
「重要事項説明書(契約前書面)」「調査委任契約書(契約後書面)」「調査目的確認書(誓約書)」って言われる…いわゆる3点セット…
これらの内、どれかが抜けてるとか、「探偵業者へ依頼する方へ」って言うPDFのを見れば分かると思うんだけど、それぞれの書類の中には、絶対に抜けてたらいけない項目…
ってモノがあるんだけど、その項目が書類から抜けてたばかりに、調査が終わった後、暫くして…揉めたり…
ってな話の人もいるとかってのを、ちらっと聞いた事が。
例えば、書類の中の項目として抜けてたのか、どーなのか…書類を見てないので分からないんだけど、意外と後々揉めるのが…
「探偵業務に関して作成し、又は取得した資料の処分に関する事項」
ってトコについて。
その人達は知らないとかって言ってるけど、多分…書類ん中に、その様な項目があるんだけど、全く説明がちゃんとなされてなかったりして…とか、選択の余地なしに、すぐに処分って決まりになってたんだと思うんだけど、
「後々…報告書を無くしたり、追加で記録や資料の発行を頼もうと思ったら…全て処分されてて…」
って言うような、以前依頼してた先の探偵事務所に対しての…愚痴だか相談高も結構多くて。
ウチの場合、
「記録とかそー言うのって…どーする?」
って、依頼者に聞いて確認してるし、契約書の中に、ちゃんとどーするかって言う取り決めのチェック欄があるから。
(ウチの依頼者たちのほとんどが…残してて!って言うから、ウチのロッカー…物凄いよ。警察の人も保管状況見て…笑ったから。)
とにかく、そう言った事など、色々、ちゃんと法律などで、決められてるんだよ。
しかし…。
僕も、そんな相談とかをして来た人たちに、ちらっと見せて貰ったりした感じからして、ちょっと、呆れるような感じの探偵事務所って、そこそこあったよ。
困ったもんだね。
(=_=;)
意外と、シッカリしてそうに見えた探偵事務所であっても…契約関係の書類が、「ん?」って感じだったりしたことも。
あとは、探偵業法とか関係なく、消費者保護の法律など、色々あるんだけど、探偵業法の法律的には、問題なくても…
消費者保護の法律や、様々な法律と照らし合わせてみたら、問題ありって言う契約書…って言うのもあるらしいので。
以前、協会の勉強会で、弁護士を講師に呼んで、話を聞いてたんだけど、探偵事務所の契約書の中には、そー言う他の法律に照らすと、「まずいでしょ?」って言うような内容のもあるとかって聞いたんだけど。
実際、以前ウチに、他社(とある大手の探偵事務所)と1,2週間後に旦那さんの素行調査の契約したけど、契約して帰宅したら、調査の必要が無くなったってコトで、翌日、契約書類に書かれてる内容に従って、キャンセル料を払ってキャンセルしようとしたら…
(聞いた話によると、「キャンセルは調査着手の24時間前までなら可能。その場合は、契約金額の20%のキャンセル料が発生…」みたいなコトが書かれてたらしい。)
1,2週間後の調査依頼であるにも関わらず、契約した翌日のキャンセルにも関わらず…
「とっくに調査に着手してるので、キャンセルはできません。」
って断られたんだと。
で、その探偵事務所の人の話だと、
「契約した時点で、即調査の手配等をしてるので、もうこの時点で、それらは全て着手とみなすので…」
って事らしい。
まぁ確かに、本調査だけが調査ではなく、予備調査や事前調査なども、本調査をちゃんと行うためには、これらを本調査前に行ってる事が多いので、実際には、本調査前の予備等の調査段階で、調査に入ってるって言うのは、この業界では常識って言えば常識なんだけど。
でも相手は素人サンなんだから、僕は一応その辺りに着いても誤解されたくないので、ちゃんと説明してるけどね。
「とりあえず、一度事前に、現場にいついつ行くけど。その時の経費なども発生しちゃうけど良いかな?
その時にはこう言った経費や手間が発生するので…この時点までなら、いくらで…」
とかとか、そう言った話…僕は聞かれる前に、こっちからして、依頼者に確認してるので。
しかし…今回のケースは…それ以前の問題だよね…。
(=_=;)
「契約書交わした時点で、即着手?これでは、キャンセルは絶対出来ないじゃん!24時間前までなら…キャンセルオッケイ?
これじゃぁ契約をまだする前の時じゃないとってこと?
だったら、最初から、『当社はキャンセル不可の探偵事務所です!』ってしてないとダメだよね?」
って話になり、一応その人には、
「消費生活センターや、所轄の警察署などに相談してみたら?」
とは言っておいた。
その後、どーなったのか…その人については、連絡が無いので、分かんないんだけど。
他の人で、警察に相談して書類等を見せてみたら、警察の生安の探偵業担当の人に…
「確かにこれは問題があるね。じゃぁ…」
みたいな話になったって言う人もいた。
ウチに相談してきた人たちの中には…依頼先の探偵事務所の人に脅しみたいな事を言われたって言う人もいたりして。
そう言う人なんかの場合も、
「警察や消費者センターに相談してみな。」
って、数人に話したかな?
とにかく、探偵業法以外にも、特定商取引法とか、色んな法律に反してたら…ダメなわけで。
と、定期立ち入りの際、警察の人も言ってたんだけどね。
これらも含め、「あれ?」って思う事があれば、色々確認してみる事だわね。
また…ウチには、全国の人からそう言う相談もあるんだけど。
ただ…実は、法律などは一緒でも、都道府県によって、裁量権だか、警察の解釈が違うってコトもあるので。
また、同じ都道府県でも、所轄や担当によって、言う事が違ったり…。
で、その結果、探偵事務所によって、違ってくるってコトもあるので、もしかしたら…その探偵事務所の所轄の警察の担当の人の解釈では、
「いや、これでも問題ないですよ。」
って事だったのかもしれないので。
だから、一概には…ってコトもあるので。