僕は常に、ウチの依頼者たちに、
「僕を信用し過ぎたらダメだよ!」
って言うんだ。
でも、そもそも契約の際、話をしてて…信用出来ると思ったから、ウチと契約をしたんだろうけど。
とは言っても、僕はどの依頼者たちに対しても…ってか、特にやたらと僕の事を信用しまくるって言うか、ある種、ファンの様な…教祖と信者の様な…そんな感じに、僕の事をやたらと信用するような人達は、ぶっちゃけ多い。
たしかに、有り難い話ではあるけれど、僕は…色んな意味で、よくないと思う。
だららそー言うわけさ。
で、何か調査をやってて、まだ途中段階であっても、僕は、中間報告的な感じで、フツーにこれまでの結果を、オモッキシ報告しちゃってるわけ。
場合によっては、映像とかまでも、依頼者にメールなどで、送ってあげちゃう事もあるのさ。
で…
僕「今はここまでの段階だけど。何だったら、誰でもいいので、弁護士探して、相談してみたらどう?相談だけなら、相談料だけで済むと思うんだ。で、その時、この映像とかを見せながら、色々相談してみな!」
って言うのね。
これ…フツーの探偵事務所からしたら、色んな意味で、あり得ない事なんだよね。
でも、僕は、自らこう言う事を。
フツー、途中経過を言わないトコもあるし、これまでの撮影した映像を見せたり渡すなんて考えられないわけで。
しかも、「誰でもイイから、弁護士に映像見せながら、相談に行ってきなよ!」って言わないの。
逆に、なるべく行かせないようにするわけ。
何故なら…弁護士ってのは、色んな人たちから、そー言った映像をみたりしてきてるわけで。
で、もし…その映像が、他と比べ、良くなかったら、
弁護士「ここは、下手だね。あまり良くないね。」
って言われるかも?
もし…
弁護士「ここまでで、いくらしたの?」
って聞かれ、依頼者が金額答えて…
弁護士「それ、高すぎるよ。良くないよ。」
って言われたら…困るじゃん。
って考えたら、絶対に…行かせたくないわけさ。
って考えたら、行かせたくも無いし、映像や、これまでの金額や結果を…良い評価をされなかったら…。
また、実際には、必要以上の調査依頼をさせることで儲けようとしてたとしたら…
弁護士「そこまでの調査を行う必要無いですよ。」
って言うアドバイスをされたら…
その探偵事務所が今まで言ってきた嘘がバレてしまう。
って考えると、良くないわけ。
でも僕は…逆に、依頼者たちに、積極的に、途中段階であっても、
「相談だけなら、相談料だけで済むわけだから、アドバイスを貰いに、行ってきなよ。」
って言うんだ。
住宅関係で、欠陥住宅とか、手抜き工事って、よく問題になったりしたじゃん。
あれって…結局は、設計から施工から…何でもかんでも、同じトコが行ってるから…そう言う事が横行したり、そう言う事が見つけにくい構造が出来てるわけで。
って考えれば、多少高くついたとしても、第三者的な監視機関ってモノが、あった方がいいわけで。
一見すると、高くつくように見えて、実は…安上がりかもしれないんだって。
第三者的な評価や監視を行う人がいれば、それだけ不正とかは起りにくいわけ。
また、法的には、どこまでのモノがあれば良いのかってのは…案外、微妙な判断が分かれるってケースもあるわけさ。
ってか、浮気の証拠にしたって、白黒はっきりするような映像や、行動を対象たちがとってくれれば、分かりやすいよ。
でも…世の中…そんな、分かりやすい動きの人達ばかりじゃないわけさ。
グレー無動きの人達も多いのさ。
で、そこで、グレー無状態の時、何だかんだ言って、弁護士に観てもらい、
弁護士「これなら…問題無いよ。」
って言われれば、これ以上の事はする必要が無いわけで。
逆に、
弁護士「これではまだ…足りないな。」
って言われれば、
依頼者「なら、あとどの程度のモノがあれば?」
って聞けばいいわけで。
で、
弁護士「もう一回分のは無くても良いので、あとは…こう言うのがあれば…合わせ技で、オッケイって感じになるので。」
って言われれば…
もう一回、大々的なのを狙う必要は無くなるわけで。
細かなモノ狙いだけで十分に。
そー言ったアドバイスを聞いてくれば、探偵事務所に対しても、大々的な依頼はしなくても済む分、安上がりになると思うんだ。
って考えれば、途中段階で、弁護士に相談するって言う行為は、色んな探偵事務所の撮影した映像とか、報告書とか、調査料金と照らし合わせてもらって…
自分が、良いトコに依頼をしているのかどうかって事を、客観的に判断してもらえるって言う点と、必要以上に調査依頼を行わなくても済むように…する為のアドバイスを貰えるって言う点…
この事だけでも、絶対に、その人たちにとってもイイと思うんだ。
逆に言えば、自分が依頼してるトコ、相談してるトコが、こう言う事を嫌がる探偵事務所であれば…
それは、自分トコの調査に自信が無いとか、映像撮影が…下手くそだって事がバレてしまうとか…どこか、やましいトコがあるようなトコ…だわね。
他人の評価にさらされたとしても、堂々としてるコトが出来るのであるのなら、そんなの平気で出来るハズだと思うんだ。
だから、僕は、
「途中段階であっても、誰でもイイから、弁護士に映像見せながら、相談に行ってきなよ!」
って言うのさ。
でも、なかなか聞きに行こうとしない人には…
「あのさ、僕を信用し過ぎたらダメっ!誰でもイイから、第三者の立場の弁護士に、見てもらったり、アドバイスを聞いてきなよ!」
って言うんだ。
そー言う素人以外の第三者的な人がいるって思えば…仕事についても、緊張感を持って、調査に取り組む事にもなるし、依頼者から、必要以上の依頼をさせて、お金を請求しにくくなるって言う…面もあるからね。
とにかく、誰でもイイから、第三者的な判断をしてもらえる…弁護士に、途中段階であっても、弁護士相談に行くべきだと思う。
とにかく、相談だけなら、相談料だけで済むはずだから。
(-.-)
それは、探偵事務所に対して、色んな意味で、牽制にもなるわけだからね。
(-.-)b
ちなみに、ウチの依頼者たちの中には…他社に依頼してて、たままたそこの報告書を持って、法律相談に行ったら…
弁護士「ここ、良くないねー。高いし下手だし、報告書が汚いし。」
って言われて…どういう経路でウチを知ったのか知らないが、たまたまウチを紹介されて…
その調査の続きを依頼された…ってコトが。
ちなみに、その法律事務所…いまだにどこかは依頼者が教えてくれないので分からない。
(^^;)
ちなみに。
僕は自分では凄いとは思わない。
けど、どんな探偵事務所であれ、依頼者たちは、自分が依頼してる探偵事務所についての評価は知る権利はあると思うんだ。
それを客観的に知るコトが出来るってのは…法律相談に行って、直接第三者の弁護士に聞く事だと思うんだ。
全てが終わってしまってからじゃなく、途中段階であっても、第三者の評価を聞けるようにしてあげられるべきだと僕は思うわけ。
もしかしたら、ウチは評価が低く思われるかもしれない。
それはそれで仕方無いと思うんだ。
一番なのは、依頼者に、選択を出来る判断材料を与えてあげる事だと思うので。
そー言う事があれば、おのずと、緊張感を持った仕事が出来ると思うし、探偵事務所側としても、調査レベルを上げる事にもつながるんじゃないかって思う。
だから、依頼者たちには、信用されすぎるのは…かえって、どこか仕事に対し、甘えを生む原因になってしまいそうなので…僕は、勘弁なのさ。
とにかく、ウチや僕の事を思えば、あんま信用し過ぎてくれると…
良くないって思うのさ。