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安物買いの銭失い

以前もあったけど、最近相談とか聞いてると、いわゆる

「安物買いの銭失い」

って手口で儲けようとしてる探偵事務所の割合が増えてるみたいな感じがするね。

以前よくある手としては、料金表でも、凄く安い金額を提示してるし、とにかく問い合わせの電話とかメールでは、安い金額を提示するわけ。

で、色んな探偵事務所に問合せをした結果、一番安いってコトで、その探偵事務所と面談に。

実は、この段階まで持ってくる事さえ出来れば、その探偵事務所はイイのね。

実際に直接合って話をしてみたところ、大抵の人達は、最初の見積金額よりも全然高い金額を提示されてしまう。

「あなたのケースですと、この金額では無理ですね?」

とか言われちゃって。

で、色んなオプションが沢山つけられた金額を提示。

そこで、

「問合せの時に聞いてた金額と違うんですけど。」

って言えば、

「いえ、当社に限らず、他社も同様のハズですよ。そう考えれば、この金額でも安いハズですよ。」

って言って契約に持ち込む。

ってか…今更、他社と面談する時間的猶予が無くなってる状態。

他社もホントにそうなのか、聞いて回るだけの猶予も無い状態。

今契約しなければ、調査依頼したい時に間に合わなくなってしまう。

で…渋々…契約を。

みたいなパターンって、ホントよくあったわけさ。

要するに、他社の状況を確認したり、他社と面談する猶予を与えず、何も知らない目の前の人を契約に持ち込ませてしまう…。

って言った手口ってのは、結構昔からよくあるんだけど。

って言うか、ウチの場合、面談の問合せの段階で、正直にそう言った話や打ち合わせに近い話もして、理解してくれた人だけが、契約って感じだから、問い合わせの際の時間が、結構かかるって難点もあるけど、同時に、契約の時、不信感を持たれた状態で契約って事はほぼ無いわけ。

ってコトで、問い合わせ電話やメールの時の見積もりの金額と、契約時の金額とが、全然違う…けど、今更他に当たれない…ってコトで、泣く泣く契約…って人が多かった。

でも、最近はまたちょっと違ってきてるようで。

最近の人達ってのは、最初の見積もりの金額そのままで、契約…って人が増えてるようで。

でもね、逆に言えば、それ狙いの探偵事務所が増えてる様なんだ。

ってか、そう言う探偵事務所って、昔から確かに多かった。

いわゆる…「引っ張る」って手口なんだけど。

それを、最近では堂々と行ってる探偵事務所が増えてる様なんだ。

ってか、探偵事務所がその意図が無くても、結果として、依頼する人自身が、そのような方向に持ち込んでしまう…みたいな。

ウチの場合、相談とか聞いてて、見積もりだすんだけど。

そうすると、

相手「他社ではもう少し安い金額ですよ。」

って言われるんだ。

僕「いや、これ以上下げたら、ちゃんとしたマトモな調査は出来ないよ。」

って言うんだけど…なかなか理解してもらえず。

で、暫くすると、

相手「あの。あれから他社に依頼したのですが、オタクよりも安い金額で、何度となく頼んだのですが、同じ事の繰り返しで、一歩も先に進まなくて…。」

って。

要するに、「安物買いの銭失い」の調査を、延々と繰り返してるだけ。

ってか、それを繰り返し依頼させることで…結果的に、多額のお金を依頼人から「引っ張る」って事を行ってるってわけだわね。

先日も、その繰り返しをしてて、ようやく以前ウチに問合せをしてた時に、僕が言ってた事を思い出して…電話してきたらしい。

でもね、その時点では、僕が見積もった金額の何倍もの額を、使ってしまった後の状態らしい。

探偵事務所側も、あえて、高い金額を提示すると、依頼してもらえなくなってしまう。

であるなら、まともな調査なんて出来るわけも無いって分かり切ってても、あえて、言われるがままの安い金額を提示して…

繰り返し繰り返し…依頼させることで、結果として多額の金額を引っ張る…みたいなさ。

今、こう言う感じのケースが、相談聞いてると、増えてるみたい。

先日も、結果として…倍以上のお金を使う事になってしまった人がいたんだ。

ウチに問合せしてきた時、僕が確か…6万5千円の見積もりを。

しかし他社は5万円だったらしく…そちらに依頼を。

で、当然…中途半端な結末。

で、ウチに再度依頼を。

ウチは6万5千円で依頼を受け、調査終了。

結果としてその人は、11万5千円…の支出。

このケースの人はまだマシな方だと思う。

以前別の人は、5万円の調査を2回依頼して…結果、同じ事の繰り返しである事にそこで痛感し、その探偵事務所に、結局僕が最初から提案してた方法を依頼したんだと。

当然…5万円じゃ無理なわけで。

6万5千円だか7万円だか、そんなもんの金額だったらしいよ。

ってことで、それでようやく…まともな調査が出来たって感じで。

結果、16,7万円もの出費を。

最初から、6万5千円の調査をやってれば…そこで終ってたのに。

しかも、結果として、3度も調査のチャンス作りを行う事にもなったわけで。

それ考えたら、それ以上の出費をしてるとも思う訳で。

それで…ようやく僕の言ってた事を思い出して…泣きの相談と言うか、愚痴話をして来た人がいた。

当然だけど、ウチの依頼者でも無いので、僕がどうこう言う事も無いわけで。

「目先の損得だけに走った結果、『安物買いの銭失い』ってコトをしてしまったってだけの話でしょ?」

って言ったら…黙られちゃった。
(-_-)