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バレたら終わり

僕がフリーになった理由の一つが、現場を知らないとか、やったこと無い営業や相談担当からの無茶ぶりに、ほとほと嫌気がさした…。

ってコトもあるんだけど。

ってか、僕がこの業界で色々見てきてての感想としては…

現場と営業が別々の人がやってたりするとか、別れてるってトコは、大概、

「バレてもイイから突き進む!」

「バレるくらいならワザと見失う!」

ってののどちらのタイプかって言うと…前者だね。

また、たまに質問とかで、

「TVとかで、『現役探偵』って言われる人が出てるコトってありますが…」

ってのがある度、その都度、マジ答えるのがメンドクサイ。
(-_-;)

僕自身、そんなこの業界の人達、みんながみんな、知ってるわけじゃないけど…。

でもね、あぁー言うのに顔出して出てる人たちってのは、現役で第一線でやってる人たちじゃないのは明らかじゃん。

考えりゃわかるやん。

顔出ししてたら…仕事できないじゃん…。
(-_-;)

そんな程度の事すら、考えられない人ほど、何故か、そー言うのを見て、こう言う仕事にあこがれて…この業界入りを考える人が多いみたい。

僕から言わせて見れば、その時点でその人は、向いてないと思う。

同業たちに聞くと、大抵、

「あぁ◆さんは、○○探偵事務所の営業担当だよ。で、△さんは□□探偵社の…で…。」

って感じで、ほぼ業界内では有名な…営業畑の人達らしいよ。

で、番組製作やってる人とかも知り合いにいたりして、そー言う人に聞くと、

「営業担当しか、結局はTVに出てくれないから…。
で、番組に出すと、結局は、現場でやってない人たちばかりで、想像の世界の話しか出来ず、リアリティが無いから…
今は、そー言う人たちが出る番組が、どんどん減って行ってるわけさ。」

って言ってた。

だから、たまぁに、忘れた頃にそー言う番組をやってたりするんだけど、どこか嘘っぽさがプンプンで、結果評判がイマイチらしく、またしばらく企画とかですら出なくなり、TVとかでも、やらなくなるらしい。

だから、そー言った感じで、現場を知らない人が依頼を受けて、現場に無茶ぶりさせたりするコトが多いので、結果として、現場と相談営業とがバラバラのトコは…発覚率が異常に高かったりするのさ。

「何故、大手に頼んだのに、バレて終わる事が多いの?」

みたいな質問とか、嘆きの相談電話が多いんだけど。

冷静になって考えれば分かる話で。

結局は、調査の素人さんが、調査の素人さんと会って、調査の相談打ち合わせをして…契約をするわけで。

で、結果、素人さん同士の間で決めらてたことを、そのまま現場に実行させてるわけさ。

当然…現場の状況であるとか、現場感覚ってモノがどこにも無い…ほぼ無茶ぶりのオンパレード。

結果として、バレて終わるか、遠くから誰が誰だか分かりにくい映像のオンパレードのばかりの報告か…。

みたいなのになるわけさ。

後者のパターンって言うのは、長期間契約されてる場合で、現場が消化試合的に引き受けてる場合に多いんだけど。

ボクシングの試合と同じ考え方で。

最初から飛ばし過ぎたら、スタミナが持たない。

って事で、最終ラウンドまでのスタミナを計算して…みたいなのと同じように、

「最初から最終日の終了時間まで、警戒心を少しでも与えないように…」

って考えて、物凄く遠巻き遠巻きで…とか、状況次第では、現場でちゃんと真面目に張り込みしてるように見せかけて、実は張り込みをしてない…って言う手抜きな事をしたりして、最終日まで、バレたり怪しまれたりって事の無いように…。

ってやり方だわね。

これ、よく、パック制の契約がされてたりした時の現場の調査員が…こう言う事を現場でよくやってたりするんだよね。

だからさ、みんな…

「時間が沢山の契約ほど割安でいいよね?」

みたいな事を思って契約をする人が多いけど、実は…長時間や長期間になればなるほど、それだけの期間をバレずにこなさなきゃならないって考えになるから、結果的に、中途半端な調査…中途半端な映像…って感じになってしまう調査のやり方しか現場は出来なくなってしまってるわけさ。

たまに、そー言う契約をしてる探偵事務所の応援とかに行くと、ほぼ、そー言ったやり方の指示が出てるからね。

「とにかく、最終日の最終時間まで、バレずに持たせることが重要だから。無理とかは絶対しないように。
イイ映像を撮ろうとして無理して…バレたり…バレ無くても、最終日まで持たせられなくなる原因を作るくらいなら、折角のチャンスであっても、見逃せ!」

って感じで、ぶっちゃけ、本来の依頼者の目的からすると、本末転倒な指示が出てたりしてるんだ。

だから…そー言う契約ほど…内容は薄っぺらなのさ。

それか…逆に、無茶ぶり指示の連発で、最終日まで持たせられず、

「○日間の契約なのに、△日でバレて終わってるんだけど…。」

って言うクレーム話。

内容の薄っぺらさのクレーム話の原因は、こう言う事があってのだし、バレて終わってる原因ってのも…結局、そー言う事が原因だったりするわけさ。

だからさ、たまぁに、相談の電話とかで、

「大手のトコに、大金だして頼んだのに…。」

「TVに出てた人のトコに…」

って話を聞くけど。

「そりゃぁ…素人さんに相談して…って事をやってるからだよ…。。」

って事だわね。
(-.-)b

「長期契約したのに…空振りがこれだけの期間契約してたら、無いハズなのに…。」

って人については、

「そりゃぁ…それだけの期間継続して調査…ってなると、当たり障りのない…お茶を濁すみたいな調査のやり方をして、最終日まで持たせなきゃ…。
だから結果として、見落としてる箇所が逆に出来たり、中途半端な調査結果になってしまうんだわさ。」

って答えるとしたら…こんな感じかな?

でもね、探偵事務所によっては、

「バレてもイイから突き進む!」

って考えのトコって、営業と現場が分かれてるトコに多いんだけど。

ってか…僕の観てきた限り、ほぼ、そー言うタイプのトコ…かな?

で、そー言うトコって、基本的に、

「調査員は使い捨て!」

って考えだから。

だから、バレたらバレタで、二度と使わず、別の人間使えばいいハズ!

って考えだったりするんだけど。

この考え方も…実は、モロ、現場を知らない素人考えなんだよね。

調査の失敗続きの経験をしてる人なら分かると思うんだ。

誰かが一度失敗してバレたモノについては…人を変えようが…二度と手出しは出来なくなってしまってるわけさ。

例えば、よくある話として。

自分なりに調査をやって…でもバレたとする。

そーしたら、その時点で、そのやり方は使えなくなるわけさ。

最近多い話としては…自分なりにGPSを仕掛けて…やってたんだけど、バレて取られて…。

そーなってしまった人の案件については、二度とGPSは使えないよね?

要するに、

「あんた、ケータイのメール見たけど、浮気してるでしょ?」

って、旦那さんに言った後、二度とケータイが見れなくなるとか、メールの削除されるようになるとか…。

こんなの当たり前の話だよね?

こう言う事をやってしまって、嘆いてる人が多いけど、何かが間違ってるって思わない?

みずから、注意ポイントを対象に教えてあげてるのと同じなわけさ。

それと同じ。

調査がバレて…って時点で、バレるって行為ってのは、対象に、注意ポイントを教えてあげてるのと同じなわけ。

結果として、

「こう言う角度には注意しなさい!」

「こう言う場所には注意しなさい!」

「こう言う道具には注意しなさい!」

って教えてあげてると同じなわけさ。

だから…

「自分でやって、バレたら探偵!」

「探偵頼んでバレたら、別の探偵!」

って考えは…間違ってるんだ。

たまに、調査をやってて…対象の行動や表情が…やたらと険しかったりとか、キョロキョロし出したりとか…。

何故か、顔を隠して行動し出すとか…。

とにかく、変な行動の人がいたりするのさ。

周りをやたらとチェックして行動してるとかさ。

中には、ほっかむりして行動してる対象も何人かいたし、車に近づく時、ほふく前進して…とか、ハッチバックから車に乗り込むとか。

「こいつ…なんなん?」

って思って、依頼者や元請けに連絡すると…ほぼ間違いなく、以前、依頼者であったり、他社の誰かが…調査失敗してて…バレて終わってる案件だね。

まず、こんな案件…僕はバレず状態であっても、対象の顔なんか撮れるわけが無い!

実際…顔隠されてる状態で…誰が撮れるわけ?
物理的に無理だよね?
隠してるモノを、はぎ取らないとさ。

そんなの…隠れながら…撮れるわけないけど。
(-_-;)

実は…こんな案件がマジ増えてる…。
(-_-;)

ひでぇー話だよね?
(-_-;)

依頼者であったり、どっかの営業担当の指示で、

「バレてもイイから突き進む…。」

って事をやってバレた結果、二度ともうまともな調査が出来ない状態に落ちってしまってるわけさ。

こんな状態になってしまっては、人を変えようが…無理なモノは無理なわけさ。

「こうなったら探偵しかない!」
「こうなったら別の探偵しかない!」

じゃないの。

ほぼ…ジエンドなの。
(-人-)

結果、もう二度と、その抗生物質では対応できない…耐性菌を自ら作り出してしまったのと同じなわけさ。

中途半端な治療の結果、耐性菌を作り出してしまったのと…同じ事だわさ。

調査をやってると、

「バレてもイイから、何とか撮って!」

って言う人がいるけど、これも…そもそもがあり得ない話なのさ。

自分自身でその意気込みでやって…結果として、何にも証拠が得られず、嘆いてる人たちの話も結構多いんだけど。

そー言う人なら経験済みだから分かると思うんだ。

そんな両立はほぼあり得ないってね。

対象だって、バカじゃない。

考える頭があるわけで。

バレバレ状態で…画を撮らせようとする…バカっていないでしょ?

当然、分からないように隠れたり、顔を隠したり、防御したりするハズ。

または…反転攻勢…何としてでも、とっ捕まえて、カメラを奪ったり、壊したり…って考えるハズ。

撮ろうとする方も必死なのと同様に、逆の立場の人達も…必死なんだよね。

だから、バレ無いように…撮られないように…コソコソ行動してるわけで。

時々、相談聞いてるとね、ラブホで、旦那さんにとっ捕まって…ボコボコにされて…カメラも奪われ壊されて…。

って話を聞くんだよね。

調査員が…って話も時々聞くんだよね。

だから、バレてもイイから…ってのはあり得ない話。

また、対象にバレ無くても、それ以前の、他のお客さんの不審がられて…通報されて…。

ホテルなどの従業員に不審がられて…連れていかれて…。

って話も、色んな人から聞くよね。

結果として、折角のチャンスのときには、その場にいられず状態であるとか、回り回って、対象の耳に入って…警戒されて撮れずじまい。

そんな話…腐るほど聞きあきたよね。
(-_-;)

それにさ、バレても撮れればいいじゃん!

って考え方自体が、そもそもあり得ないわけさ。

弁護士さんに証拠を持って、相談行くと、ほとんどの人が、弁護士さんに、

「証拠はイチイチ見せずに、話をしなさい。
これは、万が一の時の為に大切にしなさい。」

って言われる人が多いハズ。

「証拠を見せずに、落ちますかね?認めますかね?
今までは一度も認めてくれなかったから…だから証拠を…なのに…」

って言うんだけど。

ハッキシ言って、家の依頼者たちに聞くと、証拠を押さえたのちに、弁護士さんにアドバイスを聞いて、証拠が無い時と同様に、証拠を見せずに話したら…結構簡単に落ちた…。

って人が大半だよ。

「証拠見せなくても落ちたよ!
以前と違い、多分、いざって時の為の弁護士さんお墨付きの…証拠があるんだって言う…自信に満ちたオーラが出てたのかも?(笑」

って僕に話してくる人が多い。

多分…そーなのかもね?

それに、調査同様、いざって時の前に、どんな証拠があるとか見せてしまったら…まさに、いざって時に…

相手方の弁護士が、揚げ足取りの様な…対抗措置を取ってくる…ってこともあるし。

実際、こう言っては、元も子もないんだけど。

どんな凄い証拠でも…ラブホだろうがなんだろうが…実際の行為を撮ってるわけじゃないからね。

あくまでも、

「世間一般常識的に考えたら…でしょ?」

ってモノ程度のだから。

って事は、画によっては、揚げ足取りって出来なくもないのさ。

だから…最後の最後まで…切り札として、取っておかないと。

で、不意打ち食らわせる戦法で、相手に揚げ足取りの対抗手段をとらせたり、考えさせる猶予を与えない。

ここなんだよね。

そーいうこともあるから、だからこそ、

「バレてもイイから…」

ってのは、あり得ないのさ。
(-.-)b

あと、裁判云々じゃないけど、最近多いのは、証拠を押さえても、離婚はしないって人。

浮気相手に損害賠償を請求だけする人…ってのが増えてるんだ。

そー言う人って、相手や配偶者に、一旦見せたら最後、また別の浮気相手とのを撮ろうと思っても…回り回って、以前の撮影の仕方や角度とか…調査ポイントとかなどを、配偶者に教えてるのと同じ行為をしてしまってるわけさ。結果として。

当然…もう…出来なくなってしまってるわけね。

先日、前々から相談されてた人から頼まれて…浮気調査をしたところ、フツーにやってるんだけど、どーにもまともなツーショット映像が撮れなくて。

フツーなら、こんな感じでやれば、とっとと簡単に出来るハズなのに…。

挙句の果てには、ラブホでも、顔も撮れなきゃ、ツーショットも撮れずじまい。

「この対象…何かおかしい!」

って思って依頼者に連絡したら、

「実は…」

って話に。

どーやら、以前他社に依頼して、その時のを浮気相手につきつけて…見せてるらしい。

で、当たり前だけど、おそらく…この対象は…以前の浮気相手から、その映像を見てる浮気相手から、色々聞かされてて、気をつけるポイントポイントを研究しらり、学習して、対抗措置を。

直接的に、その対象は、画を見てないし、新たな浮気相手も、別人だから、知らず状態だけど。

でも…回り回って…情報は対象に伝わってたわけさ。

結果、そーであっても、依頼者の話だと、対象は、その日は調査をされてるといは思ってはいなかったみたい。
って事で、僕の存在はバレては」いなかったようなんだけど。

でも…

「こう言う状況の時は、こう言うトコに気をつけないと…。」

っていう、ある種の癖みたいな…学習みたいな…。

って事があって。

まぁ…そー言う事が以前あったって言うのを話してくれさえすれば、それならそれで、対抗手段的な調査方法も、この人のケースの場合…無くも無かったんだけど。

ただ…当たり前だけど、コストは、かなり跳ね上がってしまうけどね。

でも、まともな証拠とはならないモノしか撮れず状態…って事は、空振り…折角のチャンスをお金とともにドブ状態…よりはかえって、成果もあっていいとは思うんだけど。

でも…そー言う…

「実は…以前…」

ってのを話してくれず、隠してる人が結構多いんだけど。

逆に自分が損する事になるんだけど。

ってか…場合によっては、やるだけ無駄…って事にもなりかねないんだよね。

ってかさ、とにもかくにも、素人であろうが、探偵であろうが…一旦、誰がやったにしろ、バレたモノってのは、もう二度とそれは出来ないって考えを常に頭の片隅に置いてないとダメなのさ。

そー言う考えでいれば、おのずと、

「バレてもイイから突き進む!」
「調査員は使い捨て!」
「バレてもイイから、何とか撮って!」
「こうなったら探偵しかない!」
「こうなったら別の探偵しかない!」

こう言った考えってのは…間違いだって、冷静になれば分かるよね?

ちなみに…こう言う考えの探偵事務所って、

「お客さんは、お金の切れ目が縁の切れ目!」
「お客さんはその場限りで、さようなら!」

って考えかただからね。

ってかさ、調査員や現場を軽んじて考えてるとこほど、依頼人も軽んじてるとこの場合が多いよ。

安易に考えたり、表面的な上っ面ばかりでもう…判断するのは、やめにしない?

対象見てて、上っ面だけで判断してたコトに後悔しておいて…また上っ面だけで、物事を選んだり判断したり…。

同じ事を繰り返してて…どーするわけさ?

それこそ、対象たちみたいに、学習しなきゃ…ダメじゃぁーん!
(-.-)b