僕ね、依頼者を同行させて調査をやったり、同業の手伝いで、同業と一緒に、現場に出て…
って事をやったりしてるんだけど。
終わった後、
「あの、あんたって、場面によっては、ビックリするくらいの大胆な行動したり、接近したりして撮影したかと思えば、
あれ?って感じに、かなり距離を離れた場所にいたり、あっちこっちに、行ったり来たりしてるね。」
って言われるってか、聞かれる。
車にしろ徒歩にしろね。
これらは、大胆な行動をする前後は逆に、大胆な行動が出来るように…あえて、近づいたり、無理はしない。
またはあっちこっち行ったり来たり…てのは、よりイイ感じの映像が撮影できる角度やポイントがないかと、徒歩とか車とか関係なく、追跡尾行してる最中でも、追跡をしつつも…映像を撮るチャンスを狙い続けてたりしてるのさ。
しかも、出来るだけより良い映像が撮れないかと、ひたすら考えつつね。
ただただ見失わないように、見つからないように…対象だけを見つつ、後ろからついて言ってるだけじゃなく、同時に、周りの風景とかも色々注意したりもしてるのさ。
「あそこに角があるなぁ…何かあるのかな?」
「あそこには、こんなのがあるな。誰か現れたりとかは無いのかな?」
「あそこにタクシー乗り場があるな。」
「あそこに入るって事は無いのかな?」
「あそこに回り込めば、そこそこイイ感じの映像は撮れないかな?」
等々、追跡してる最中でも、対象の事だけを考えてるんじゃ無く…常に先の先の展開について、予測しまくり続けたり、現場の状況把握に努め続けたり…。
だから、単に、バレないように…見失わないように…
って考えてるだけじゃなく、同時に、より良い映像が撮れるように…
って、ただただ後ろをついてくだけじゃなく、実は、行動を予測したりしながら…
時には、対象の先の先に回り込むとか…ってコトをすることもあるのさ。
当然対象に怪しまれたりしないよう…にしなきゃね。
だからね、ただ後ろをついていってるだけじゃないから。
てか、よりイイ映像を求めるなら、こうした沢山の余分な動きをひたすら考え続け、行動し続けなきゃならなかったりもするわけさ。
だから…実は、対象者と比べたら、最低でも2,3倍の体力やエネルギー消費をしてるのさ。
で、長時間…長距離…になればなるほど、対象よりも消費するエネルギーや体力の格差は、物凄く広がるわけね。
だから、場合によっては、半日やっただけで、身動き不能なくらい、ヘロヘロに、くたばってたりすることもあるのさ。
別に僕に限った話じゃないよ。
仲間たちみんな、同じこと言ってるし、時には…調査終了直後に、その場で疲れすぎて、意識失った経験を持つ仲間も沢山いるから。
だからね、怪しまれず、より良い映像を狙おうとしたら、それなりのエネルギーや体力も使いつつ、時には、引いたり、逆に大胆に攻めたり…その場その場で臨機応変に。
ボクシングのボクサーが、止まったりしないで、常にフットワーク使い動き回ったり、近づいたり離れたりしてるみたいな…
あれに近い感じのコトをやり続けてるみたいなさ。
とにかく、ただただ、後ろをついて行くだけってのは、ある意味、馬鹿の一つ覚えみたいなとこも無くもないわけで。
どーせなら、更にワンランク上の、追跡とか張り込みとか、映像ってもんを、常に目指すような努力をしないとね。
それが、依頼者に対して言う
「出来うる限りの努力はする。」
ってコトの一つでもあると思うんだ。
そして、それが職業倫理…ってもんに…。
でも、しょーじき、めちゃめちゃ疲れるんで…あんま調査って、やりたかないのよね。
(+_+)
ちゃんとやろうと思えば思うほど、マジ…疲れるんでさ。
(>_<)