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紹介されての人の誤解

ウチって、何だかんだ言って、ビンボーだから、そんなあれこれ広告宣伝費にお金を回すことは出来ないのさ。

その代わり、過去の依頼者たちや、様々な人たちからの紹介とかで、ウチに来て…って感じの人たちから依頼されての仕事の割合が、断然多いわけさ。

こう言った人たちの場合、元々、僕の仕事ぶりを知ってる人たちからの紹介だから、あれこれ疑った感じで来る人ってのは、滅多にいない。

だから、結構そう言った点では話が早いわけさ。

ただ問題なのが…大抵、ウチを紹介の際、

「ここは、安いし色々考えてやってくれるハズだから、お金の事とか含めて相談してみな。」

って言われてるようで。

それを聞いてきた人たちってのは、一応料金表の金額はあるけど、相談すれば、それぞれの単価を下げて貰えると思ったりする人が多いみたい。

言っちゃぁなんなんだけど…何か…紹介された際に、何らかの誤解してしまってる人がいるようなんだよね。

ハッキシ言って、ウチは、誰に何と言われようが、単価を下げる事はしないの。

いくら知り合いであってもね。

ぶっちゃけ、目指すクオリティを維持できるギリギリ最低限のトコで設定してるので、そこで更に下げると、そのウチの目指すクオリティを保てなくなるのさ。

そんな品質を落としたものを、ウチの名で出すくらいなら、やらない。
(-.-)

そんな感じなんで。
(-.-)

じゃぁ…紹介された時に、

「ここは、安いし色々考えてやってくれるハズだから、お金の事とか含めて相談してみな。」

って言われたのは、なんなん?

って思うかと。

それは…ウチの依頼経験者なら分かる話だと思うし、何度もウチのサイトで散々書いてる事なんだけど。

単価うんぬんイコールで高い安いと考えるのではなく、最終的なトータルとして考えなきゃダメだってこと。

例えば…

塩水から塩を取り出すことを考えた場合。

コップ一杯の塩水の塩分濃度が10%のは…10円で売ってて、50%のは…50円で売ってるとする。

どこにも濃度表示がなされてなければ、10円の塩水の方が断然安い!

と思える。

当然、50円の塩水売ってる店に対して、

「向こうの店の塩水は10円だから、向こうみたいに安く売れ!」

と言われても…

「塩分濃度が違うからね…。」

と答えても、なかなか見えないモノだから分かってもらえない。

どーしても下げようとすると…方法としては、塩分濃度を薄くする以外ないわけね。

でも、それをやってしまうと、さらなる問題が。

そもそもの話、「塩水から塩を取り出す」と言った事を目的に、塩水を買おうと思ってるわけで。

その塩水から塩を取り出そうとした場合…窯に塩水を入れて、何らかの熱を加えて、水を蒸発させて…塩を取り出す。

こう言った事を行わなきゃならない。

当然、塩分濃度が薄くなればなるほど、水分を蒸発させるための熱エネルギーコストは増えるわけで。

また更に、窯に何度も何度も繰り返し塩水を入れる労働力ってモノも薄くなればなるほど、増えるわけで。

そのそれぞれの手間やコストとかの分に対しても、依頼者から諸経費や手間賃として請求したりして…儲ける事が出来るわけで。

って考えれば、塩水の塩分濃度を薄くすればするほど、別の部分での出費ってモノも出てくるわけ。

だからもし…塩分濃度10%の塩水10杯と、塩分濃度50%の塩水2杯…一見したら、同額のように見えても、その他のコストとかまでも含めて考えると、実は…塩分濃度を濃くして塩水を売ってるお店の方が、頼もうとしてる人の事を考えての料金設定を行っているともいえるわけで。

で、更に、ウチの場合、状況次第では、100%分の塩は必要ないというのなら…その人にとって必要量…って事を考えて、やったりしてるって事。

よく、「パック料金」とか、「○日間まとめて」「○時間まとめて」…ってのとかってあるじゃん。

あれって、塩水10杯分をまとめて頼んでくれるのなら、1杯辺りを10円って事で。

よって合計100円って事で…。

って感じのモノじゃん。。。

でもさ、僕、問い合わせしてくる人たちの中に、

「1週間頼んだらいくらです?」

みたいな問い合わせしてくる人とかよくいるけど。

大抵…「ってか、そもそも1週間やる必要ってあるの?」

って聞くのさ。

ってか、ほとんどの人達って、そんなにやる必要が無い人が大半なんだ。

もし…最初その必要性があるかどうかの見極めすら出来てない状態…って人の場合、確かに、まとめて依頼してもいいかも?

でもね、大抵、何らかの調査をちょっとでもすれば、その辺りのコトって見えてくることが多いわけさ。

でも最初から、

「塩水10杯分をまとめて頼んでくれるのなら1杯辺りを10円って事で…よって合計100円って事で…。」

って契約をしてしまったら、いくら2,3杯だけで十分ってなっても、10杯分のお金は支払わなきゃならない。

だって…そー言った契約だから。

それが、パック制とか事前にまとめて契約してしまったりする場合の依頼した人が損をするパターンだわね。

探偵事務所にしたら、どんな状況となっても、絶対にその金額が貰えるって事で、リスクがほぼ無いってコトもあって、パック制の料金ってモノが、結構あちこちの探偵事務所に取り入れられたりしてる。

しかもどんなに内容が薄くなっても、その金額だけは確保できるって事で、見た目の単価を下げて…って事をやってるとこも結構あるようで。

塩水10杯をそのまま売るより、

「10杯まとめて買ってくれるのなら、1杯辺りを10円にして…合計100円にしますよ。」

ってね。

その人が本来、5杯分しかいらない人であっても、10杯を売れる。

さらに言えば、1っぱい辺りの塩分濃度を10%でなく、7%にまで薄めて…10杯売るってコトも出来る。

一旦売ってしまえば、報告…ってのは、一番最後なわけで。

そこでようやく、その探偵事務所の薄さが分かるわけで。

でもその時点ではもう遅い。

だからまとめて系ってのは、一見安く見えて、結果としては高くつくって面もあるのさ。

話は戻って。
だからね、相談すれば、単価を下げてもらえるって思って…ウチに来た人たちってのは、僕が何を言われようが、単価を下げないので、

「聞いてるのと違うんですけど…」

って思うのかもしれない。

でもね、ウチってのは、その人その人にあった組み合わせとか、濃度調節とか…。

また、途中途中の段階で、契約は1週間…ってコトになってたとしても、一旦区切って、現状についての報告もするし、依頼者と現状を踏まえての調査のやり方についての…話しあいや協議もするからね。

って考えれば、結果的には、無駄な塩水を余分に買う必要が無くなるってコトもあるし、水を蒸発させるための熱エネルギーや窯に塩水を入れる労働コストを極力少なくさせるよう…出来ると思うんだ。

って考えれば、一見すれば、

「単価は絶対に下げない!」

って言うのは、

「聞いてるのと違うんですけど…」

って思えることかもしれないけど。

結果としては、紹介者が言ってた通り、

「ここは、安いし色々考えてやってくれるハズだから、お金の事とか含めて相談してみな。」

ってコトには、合致してるとは思うけどね。

紹介した人が言ってる事は、最後の最後には…理解できるもんだと思うんだけどね。。。