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好き嫌い2

この仕事…特に、現場でやってると、いちいち好き嫌いとか、食べ物に対して、あれこれ言ってらんないからね。

とにかく、次、いつ食べれる状態になるか分からない。

で、その時、口に出来るものが、どんな物であるのか…自分から選んだり出来るような選択肢を与えられない状態…

とにかく、「食べ物」「飲み物」って言う存在の物が、少しでも、手に入った…ってだけで、有り難く思えてくるような…

そんな状況下に置かれ続けたりするコトもあるのさ。

例えば。

追跡していったら…山奥の、ポツーンとしたラブホに行かれてしまい、当然張り込み撮影体制に。

しかし、いつ動きがいるか分からないわけで。

しかも、下手に動いたら、ホテル関係者に怪しまれるかも?

張り込み撮影が出来るバッチリの場所を、他の人に取られてしまうかも?

そー考えると…なかなか身動きできないわけで。

でも、何とか…多少くらいは動ける…って感じではあっても、近くにお店があるわけでもなく。

買い出しに行きたくても…行ってらんない。

また、対象によっては…平気で、十数時間…いや、もっと長々と滞在するヤツもいるし。

またさ、ラブホとか旅館やホテルとかじゃなく、
個人所有のリゾートマンションとか、別荘やアパートとか…ってなると、
ほぼ時間は予測不能状態。

食い物や飲み物…等々、歩いて、数分で行って帰るコトが出来る距離に、調達場所なんて…なかなか無いとこ多いよ。

自販機を見つけれたら、ラッキー状態。

で、自販機で飲み物を買って、飲み物で、ひたすら空腹を満たしまくり。

自販機すら身近に見つからないような場所に行かれたら…マジ、死んじゃうよ。

て考えれば、どこか、少しでも余裕があれば、好き嫌いとか、こだわりなんてクソ食らえ!
って感じで、食い物が目の前にあれば、次いつ食えるようになるか分からない…

ってことで、贅沢なんて言ってらんない。

僕、実は、調査とかで、何度も、こうした飲食の危機を体験したことあるのさ。

一応、調査中や調査前に、時おり、飲食の買い出し調達とか、補給はしてるよ。

でも、なかなか、自分の思うような時間的猶予とかは与えて貰えないで、調査をやったり、やり続けなきゃならない…何てコトはあるわけで。

そんなこんなで、気がつけば、食にこだわりとか、好き嫌いや、贅沢なんて言ってらんない感じにね。

食えるか食えないか。

それ基準みたいな感じにね。