この仕事…特に、現場でやってると、いちいち好き嫌いとか、食べ物に対して、あれこれ言ってらんないからね。
とにかく、次、いつ食べれる状態になるか分からない。
で、その時、口に出来るものが、どんな物であるのか…自分から選んだり出来るような選択肢を与えられない状態…
とにかく、「食べ物」「飲み物」って言う存在の物が、少しでも、手に入った…ってだけで、有り難く思えてくるような…
そんな状況下に置かれ続けたりするコトもあるのさ。
例えば。
追跡していったら…山奥の、ポツーンとしたラブホに行かれてしまい、当然張り込み撮影体制に。
しかし、いつ動きがいるか分からないわけで。
しかも、下手に動いたら、ホテル関係者に怪しまれるかも?
張り込み撮影が出来るバッチリの場所を、他の人に取られてしまうかも?
そー考えると…なかなか身動きできないわけで。
でも、何とか…多少くらいは動ける…って感じではあっても、近くにお店があるわけでもなく。
買い出しに行きたくても…行ってらんない。
また、対象によっては…平気で、十数時間…いや、もっと長々と滞在するヤツもいるし。
またさ、ラブホとか旅館やホテルとかじゃなく、
個人所有のリゾートマンションとか、別荘やアパートとか…ってなると、
ほぼ時間は予測不能状態。
食い物や飲み物…等々、歩いて、数分で行って帰るコトが出来る距離に、調達場所なんて…なかなか無いとこ多いよ。
自販機を見つけれたら、ラッキー状態。
で、自販機で飲み物を買って、飲み物で、ひたすら空腹を満たしまくり。
自販機すら身近に見つからないような場所に行かれたら…マジ、死んじゃうよ。
て考えれば、どこか、少しでも余裕があれば、好き嫌いとか、こだわりなんてクソ食らえ!
って感じで、食い物が目の前にあれば、次いつ食えるようになるか分からない…
ってことで、贅沢なんて言ってらんない。
僕、実は、調査とかで、何度も、こうした飲食の危機を体験したことあるのさ。
一応、調査中や調査前に、時おり、飲食の買い出し調達とか、補給はしてるよ。
でも、なかなか、自分の思うような時間的猶予とかは与えて貰えないで、調査をやったり、やり続けなきゃならない…何てコトはあるわけで。
そんなこんなで、気がつけば、食にこだわりとか、好き嫌いや、贅沢なんて言ってらんない感じにね。
食えるか食えないか。
それ基準みたいな感じにね。