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Q&A&etc... (質問コーナー&その他)--質問65--
空気
よく同業のつるんでる仲間たちと、酒を飲みながら、ダラダラ話をしたりしてて、
「一般の人たちでもそうだけど、調査会社とかでも、バレて終わってしまうとか、中途半端な薄っぺらな調査結果とかって、なんで、そーなるとこや人たちって…多いんだろね?」
って話題って出たりするんだけど。
そこで色々考えたりしてて、ふと思ったんだけど。 色んな要素って言うか、原因ってものがあって…結果的にはそーなってしまうんだろな?
って思ったりしたわけさ。
僕、基本的に、他社からの案件って…ホント、好きになれないわけさ。
まぁやれって言われれば、やったりもしてるけど。
ホントは、気乗りがしないのよね。
ウチの場合、依頼者と、雑談交じりに、あれこれ対象の置かれた状況とか、どんな雰囲気であるとかってのを、依頼者とあれこれ結構話したりすることが多いのよね。
で、そんなこんなを頭に叩き込んで、追跡や監視や撮影ってものを、どうやったらいいかとか、考えて行ったりしてるの。
当然、更に、現場の状況や雰囲気とか、空気とか次第で、撮影の際の角度とか、位置関係や距離ってものとかを考えたりして、変更もしたりしてるけど。
結局のところ、依頼者からの、生の情報…雰囲気でしか伝わってこない情報と、現場の空気感とかとかを総合して、その場その場でのやり方を臨機応変に…って感じなわけね。
場合によっては、僕の場合、調査中でも、依頼者と電話で話しながら調査を行ってることもあるんだけど。
その際に、「あのさ、今、こんな状況なんだけど。どー思う?心当たりってどうかな?」
ってな会話とかをしながら調査をしたりとかね。で、その依頼者からの答えを聞いて、
「んー…なら、もう少し正面に回り込んでもよさげっぽいかな?」「もう少し距離を詰めても問題なさそうだな…」
って、更に微調整したりして…とかね。
そう。ウチの案件の場合、そういった情報とかも、依頼者から直接聞くことが出来るので、
「なら…ここは、一歩引いて…ってした方が良いかもね?無理はやめとくかな。」
とかって感じに、臨機応変に。
しかし、他社の案件って…そうはいかない。大抵、
「○時から○時、対象の追跡と監視して、撮影よろしく。」
ってな程度のことしかわからないとか、
「会社から、こう言う対象が出たら、とにかく追跡。」
とかね。
だから、警戒心が、どーとか。予想される行動がどーとか。そんなのがほとんど教えてもらえない。
大抵のとこが、現場に対し、そー言った雰囲気的なものとかは一切伝えてくれない。
ってとこが大半。
だからさ、何がポイントだとか、どーなったらどーだとかって言うのがサッパリ分からず、やらされたり…って、結構多いわけね。
そーなってくると、ここは引く場面なのか、無理してでも行くべき場面なのか。さっぱり判断が出来ない。
判断に迷ってばかりの連続。
ってなれば…考え方としては、「とりあえず、○時から○時まで、無難に監視する。」
って感じの発想になってしまわざる得ない。ある種のやっつけ仕事。お役所的な…ってな感じだよね?
「とりあえず、言われたとおり、契約通り、○時から○時まで監視してました。」
って言う感じのことをやらざる得なくなる。
これは、大抵現場しか担当してない調査員って…色んな探偵事務所の仕事をしてて、色々見てきてるけど、どこの現場もそんな感じなんだよね。
だから、薄っぺらな内容の結果ってなりがち。
また、一般の人たちが、浮気の証拠を押さえる為に、探偵事務所に依頼…ってなったとしても、
「浮気の証拠を押さえる」って目的であっても、契約となれば、
「○時から○時までの○時間、対象者の監視を行う。」って言う契約を交わしてるはず。
で、それが現場に回される。
となれば、現場は…「とにかく、○時から○時までの○時間、対象者の監視を行いさえすればいいわけね。」
って感じになり、「ってことは、○時から○時までの○時間、対象者の監視を、契約通り、言われたとおりに行っていましたよ。」
って言う映像の数々になってしまう。
だから、メリハリも無ければ、ポイントも…って感じとかさ。
とりあえず感が漂った…結果内容…って感じのね。
それか、「○時から○時までの○時間、対象者の監視を行う。」って言うことくらいしか分からないから、
そればかりに固執してしまい、実はかなりの警戒心を持っているとか、そんなこんなの対象であったとしても、そー言う情報はほとんど現場には伝わっていない。
ってなればさぁ…どっかでホントはこの調査案件では、そこまでのことをしたら、一貫の終わり。って言ったものであってすら、それがわからず、やってしまい…バレて終わり。
ってなことになってしまうのかも?
また、「○時から○時までの○時間、対象者の監視を行う。」と言った契約に固執しすぎてて、無意味に無駄に、監視を行い続けるとかさ。
例えば、会社から帰宅途中に浮気をする可能性があるから…ってことで、「○時から○時までの○時間、対象者の監視を行う。」
って言う契約を行ったとするよね。
で、会社からの帰宅を追跡したところ、その日はどこにも立ち寄りもせず、まっすぐ帰宅。
もしウチなら、「あらま。そのまんま帰っちゃったよ。」ってことで、修了…ってな感じになるかと思うんだけど。(一応依頼者に連絡して、許可は貰うけどね。)
しかし、色んなとこの手伝いや下請けの際は、絶対終了させてもらえない。
「あのさ、無意味に張ってても仕方ないし、僕は今日だけだから別にいいんだけど。後々…依頼者や、調査員が公開する結果になりかねないよ。こんなことを続けてるとさ。」
って、元請けや営業担当に言うんだけど。一応ね。でも、
「『○時から○時までの○時間、対象者の監視を行う。』と言った契約なんだから、○時までは、そのまま監視しなさい。」
って言われるわけさ。
そりゃ帰宅後、また出かける可能性もある…って言う対象なら、ウチでもそのまま続行だよ。でも、そーじゃない対象の場合は…張る意味無いじゃん。
でも、「○時から○時までの○時間、対象者の監視を行う。」と言った契約に縛られてて…。
まぁ基本、ウチの案件じゃないし、その日限りって感じで、他社から頼まれてのことが多いから、その時は、言われるがままやったりしてるけど。
その後…後日談を聞くと…他の調査員が、同じことをさんざん繰り返してた結果、近所の人に「不審者がいます」って通報され、パトカーが来て、それが回りまわって…
対象の耳に入り、日々の行動で、何らかの空気を感じるようになったんじゃないのかな?
証拠を押さえる前に、調査がバレて…修了…。
「だから、言ったじゃん!空気読めよ!」ってね。
そんなこんなの、様々な原因があって、そー言った結末に。
ってふと思った。
では、一般の人たちが、バレて終わってしまうとか、中途半端な薄っぺらなことになってしまいがち。
ってのは…って考えたんだけど。
色んな人たちを見てて思うのは、結局のところ、ほとんどの人たちって、対象については、やっぱ、調査員よりは詳しいんだけど。
だけどさ…ほぼ、みんな、冷静さ…ってのをなくしてしまってる人が多いんだよね。
だから、焦ってしまってたり、てんぱってたり、視野が狭まってしまってたり…。
まぁ現場の空気が読めなくなってしまってる人たちが多いわけね。
でも…旦那さんの浮気の証拠を押さえるために…徒歩の旦那さんを後ろから、徒歩で尾行して…。
って人たちも結構いたりするんだけど。大抵あとあと聞くと、バレて終わってる人たち多いんだよね。
と言うより、そもそも…考えてみればわかると思うんだけど。対象が確認できる位置に自分の身を置く行為って…
逆に考えれば、対象からも、自分を確認することが出来る位置関係にいるってことなわけだよね?
そもそもが、問題行為なわけで。
「じゃぁ車の中なら…」って言う人もいたりするけど、これまた大抵の人たちが…対象が知ってる車を使って、尾行張り込み…って言う人が多かったりするのね。
それではまるで意味がない。それに、運転の際、顔を隠して運転する人はいないよね?顔を出して運転してるはず。
ってことは…見えてるじゃん…。
「じゃぁ望遠使えば…」って言って、ワザワザ望遠カメラを持って、追跡してた…って人もいたけど。
確かに、対象からの距離は離れるけど、それ以外の、周りの人たちは、どー思うのかな?
まぁなんて言うかなぁ…現場の状況や空気ってものを読んで、そー言うことはしないとね。

また実際、僕の知り合いで、こういう仕事をしてたってことで、自分で調査をやったんだけど。
やっぱ…冷静さを欠落させてしまってたんだろね?
とっさの際、頭が真っ白になってしまい、ここぞってとこの映像が撮れなかったんだってさ。
やっぱさ、それなりの感情があったりするわけだから、ショック状態になってしまったんだろね?
だから、調査に慣れてる人ですら、そー言う失敗を起こしてしまってるっていう人たちもいたりするから。
調査に慣れてない人なら、なおさら、そー言うことをしてしまうってことあるんだろうね?
あと、撮影機材とかを、とっさとっさで、使いこなせていないとかさ。
後は…無理は禁物である場面を無理してしまうとか、距離感…これも一種の空気感だよね?これが出来てないからのとか。
対象のことばかりを気にしすぎてて、周りの人たちのことを考えていないとかさ。

んなわけで、一般の人たちの場合と、そうじゃない場合の際の理由や原因って、そー言った違いがあるのかも?ってふと。

でも中には…その調査会社は、長年やってるとこだけど、調査員の定着率が悪く、入れ替わりが激しいとこなんかの場合だと…
長くやってるとこの割に、調査員は駆け出し。
これは…ハッキシ言って、一般の人たちが陥りやすいミス…現場の空気を読めていない。とっさの判断や、とっさの機材操作が出来ない。
って言うのと…依頼者からの…情報が断片的にしか伝わっていない…って言う、対象の雰囲気的な情報が無い状態での調査遂行による…ってのと。
両方の原因が、合併症的に起きてしまい、結果として…。

ってこともあるのかもね?

そうそう。僕、調査の後、依頼者によく「これ、どーやって撮ったの?」って聞かれるんだけど。
大抵、「どう?って言っても…んー…フィーリングで。」って答えてる。
この仕事に興味がある人たちに、「いつもどーやって張り込んだり撮影したりするんですか?どれくらいの距離を空けてたらいいんですか?」
って聞かれたりもするんだけど、これも全く同じ答えをしてる。
ってか、そもそも、いつも僕って、依頼者からの聞いてる雰囲気と、この案件の目的と、現場の状況や空気次第で、毎回毎回、場面ごとに、臨機応変に変えてるから。
ってか、考えてみればわかると思うんだけど。
電車に乗って、対象との位置関係を考えた場合。
満員電車だったら、近くにいてもおかしくないよね?でも…ガラガラの電車ともなれば、すぐ近くに座ってたら、不自然じゃん!
調査ってもの以外でも考えてみればわかると思うんだけど。
その場の状況状況次第とか、対象が置かれている状況とか、その場の雰囲気、空気感、警戒の度合い、明るさや暗さ等、様々な状況次第で…その人のいわゆる「パーソナルスペース」って言われるものって、違って来るよね?
それと同じ。状況次第で、距離も角度も、そんなこんな全てが全然変わってくるのね。
だから、依頼者からの対象に関する雰囲気的な状況とか、色々な事を聞きつつ、その場の空気感とか、目的とか、周りの人たちの視線とか、そー言ったことを総合して…その場で、どーするかって考えながら、ホント、いつも全然変えたりしてる。
だからさ、マニュアル的に、こういう場合は、どーするとかってないのね。ってか、基本はあくまでも基本であって、豊かな発想力と応用力ってものが欲しいよね。僕にあるかどーかは知らないが(自爆)
型にハマってばかりじゃ駄目だし、指示待ちでもダメだし、マニュアル的もダメだし。その場その場で、自分なりにとっさに考え、自分で決断し、そのまま行動に移す。自分の行動には自分なりに背負う覚悟をもってね。
そりゃ最低限のはあるけど。そこから先は、空気や雰囲気…フィーリングって感じかな?
だから、「んー…フィーリングって感じかな?」って答えてる。ふざけて答えてるように見えるかもしれないけど、あながち、ふざけての答えではないんだよね。
その空気ってものが、読めるようになれば、正面に回ったりってのとか、接近戦を行うとか…って際の、見極めが出来るようにね…。

んなわけで、他社の案件のときって、色々あって、空気を読み切れないことが多いから、判断に困ることが多くて、逆に疲れるのよね。だから、ホントはあまりやる気が起きない。
そして、僕が一見、意味のない様な依頼者との雑談話を行ってるのも、本能的(?)か何かよく分からないんだけど、どこかで、この案件の雰囲気って言うか、空気を読もうとしての行為…なのかもね?





※どーなんだろ?


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